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ダーマルフィラー(皮膚充填剤)

加齢に伴って,肌は若いころのハリや弾力を失い始めます。シミやシワも気になりだして,自分に自信を持てなくなってしまう方もいます。このような肌のトラブルの原因のひとつとして,コラーゲンや脂質の低下がありますが,さまざまな対処策が開発されています。ダーマルフィラーもそのひとつです。気になる箇所へダーマルフィラーを注入することで,肌のハリやはっきりとした輪郭がよみがえり,若々しい見た目になります。

 

 

ダーマルフィラーにはさまざまな種類がありますが,食品医薬品局(FDA)の承認を受け,多くの皮膚科医にも使用されているのがヒアルロン酸(HA)です。ヒアルロン酸は自然に溶ける一時的な充填剤で,効果の持続期間は製品によって6ヶ月~9ヶ月から2年までさまざまです。価格も製品によって異なります。

 

 

 

以前は,ダーマルフィラーはシワやたるみの気になる箇所など特定箇所の治療に用いられるものでした。しかし現在ではVycross技術を使用した最先端のものが幅広く用いられており,低分子量と高分子量のヒアルロン酸を組み合わせることで,ハリ・ボリュームの回復効果が向上しています。また,輪郭矯正にも利用できるだけでなく,効果の持続期間も長くなったため,以前ほど頻繁に注射を受ける必要もなくなりました。

 

 

ダーマルフィラーはいつから必要?

肌のコラーゲンは,25歳くらいから少なくなり始めて,その後はどんどん減少していきます。次のような肌の老化現象が気になりだしたら,ダーマルフィラーの活用が効果的かもしれません。医師が肌の症状に合ったダーマルフィラーをお勧めします。

 

 

1. 目の周りや頬のハリの低下

2. 目袋の小ジワなど目元のシワ,ほうれい線や口元のシワ

3. 顔全体のたるみ(Vライン輪郭矯正が必要)

 

 

例えば,目元が気になる場合は小さめの分子,全体的にハリを与えるときは大きめの分子を使用します。細かな表情ジワを治すには,A型ボツリヌス製剤を適切なダーマルフィラーと併せて使用します。また,唇にボリュームを与えたり顎の輪郭を整えたいときにもダーマルフィラーが使用されています。

 

 

ダーマルフィラー注射の副作用

1. あざ:現在は鈍針カニューレを使用してダーマルフィラーを注射するため,血管への影響を軽減することができ,あざになるリスクも低くなっています。先端が尖っていないため,顔の重要な血管が通る箇所にも注射できます。ただし,血管を傷つけるリスクはゼロではありませんので,必ず専門の皮膚科医による治療を受けることが重要です。

 

2. 肌の凹凸:皮膚の浅い層への注射や症状に適していない分子の製剤を使用することによって,肌の表面がでこぼこになることがあります。

 

3. 腫れ:ヒアルロン酸が水分を吸収しすぎると,注射後に腫れることがあります。

 

 

ダーマルフィラーは即効性があり,痛みも少なく,ケアも簡単な美容治療ですが,治療を受ける前には必ず専門の皮膚科医または美容整形医へご相談ください。製剤の種類,注射技術,過去の治療歴によって効果に差があるだけでなく,副作用のリスクにも影響してきます。

 

 

パヤタイ2病院美容整形センターまでお問い合わせください。

パヤタイ2病院国際対応センター

Tel:+66-2617-2444内線2020または2047,E-mail:onestop@phyathai.com

 
 

 



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