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早発卵巣不全(POF)

早発卵巣不全(POF)は,卵巣機能不全(POI)としても知られていますが,40歳未満の女性で卵巣が正常に機能しなくなること,すなわち定期的に排卵しなくなったり,通常の量のエストロゲンが生成されなくなったりすることで,15歳から29歳までの女性で1,000人に1人,30歳から39歳までの女性で100人に1人に見られます。早発卵巣不全になると,骨粗しょう症,糖尿病,心臓疾患等のさまざまな病気にかかるリスクが高くなります。また,早発卵巣不全は不妊の原因のひとつで,卵巣内での健康な卵子の数が減り,妊娠しにくくなります。

 

 

早発卵巣不全は早発閉経と呼ばれることがありますが,周期不順や頻度低下があるものの生理が完全になくなるわけではないため正確には閉経ではありません。閉経すると生理がなくなり妊娠できなくなりますが,早発卵巣不全であれば妊娠の可能性があります。

 

 

早発卵巣不全の原因は染色体異常(ターナー症候群)による遺伝性要因の他,自己免疫疾患,手術による卵巣組織の喪失,化学療法,放射線療法等があります。

 

 

早発卵巣不全(POF)の症状

長期間にわたる生理不順や無月経
ホットフラッシュ(のぼせ,ほてり,発汗)
寝汗
膣乾燥症
イライラする,集中力がない
性欲減退
 

 

早発卵巣不全の治療には,ホルモン値を回復させるホルモン補充療法(HRT)が一般的です。プロゲステロンやエストロゲンの量が増えると生理の周期が元に戻るだけでなく,長期的には心臓疾患や痴呆の予防にもつながると考えられています。不妊治療については,卵子提供による体外受精が最も効果的です。

 

 

パヤタイ2病院生殖補助センター(ARC)までお問い合わせください。

パヤタイ2病院国際対応センター

Tel:+66-2617-2444内線2020または2047,E-mail:onestop@phyathai.com

 

 


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