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最新3D腹腔鏡手術

従来の二次元画像による腹腔鏡手術でも十分な手術の精度を確保できますが,腹腔鏡画像の最新技術では患者さんができる限り元通りの日常生活を送れるように工夫がなされ,さらに高い成果を挙げられるようになりました。画像は二次元から三次元(立体)へ進化し,より鮮明に手術部位を確認することができ,さまざまな疾病の治療が可能になっています。

 

 

進化した3D技術の機能

3D画像の機能は2Dとほぼ同じで,患者さんが手術前に特別な準備をする必要はありませんが,医師が3Dメガネを着用する点が異なります。3D映画を観るときと同じく奥行きを捉えるためです。まず,腹部を0.5~1センチほど3~4ヶ所切開した後,専用器具で内視鏡を挿入し,3Dメガネをかけてモニターの3D画像を見ながら異常のある組織を取り除きます。3Dシステムの画像はフルHDレベルで,手術室の外にライブ画像を送ることで外部からアドバイスを受けることが可能となるだけでなく,医学生の教育や今後の手術の向上にもつながります。ライブ画像を見る人も3Dメガネを着用します。

 

 

3D腹腔鏡手術の特徴

より鮮明な画像を映して効果的な治療を可能にする3D腹腔鏡手術は,医療分野において非常に重要な技術です。従来の2D腹腔鏡手術では平面的な画像を元に行われていたため,手術や手術部位が複雑な場合はミスが起こってしまう可能性がありました。

 

 

3D腹腔鏡手術の制限

一方で,どんな患者さんでも3D腹腔鏡手術に適応するわけではありません。3D腹腔鏡手術中は腹壁を押し広げるため切開部から継続的に気体が送られるため,冠動脈が塞がりやすい冠動脈狭窄やアテローム性動脈硬化といった病歴をお持ちの心臓疾患のある方には適応しません。腹壁を押し広げることによって狭窄のリスクが高まるためです。

 

 

また,24センチ以上の腫瘍,ステージ2以上のがん,16週(4ヶ月)を超える子宮頸がん等,腫瘍が大きい場合は手術の難度が高くなり合併症のリスクも高まるため,3D腹腔鏡手術を行うことはできません。出血性疾患や遺伝性疾患のある場合も適応しない可能性が高くなります。前述の内容にかかわらず,医師の手術経験によっても制限範囲が異なります。

 

 

 

パヤタイ2病院婦人科センターまでお問い合わせください。

パヤタイ2病院国際対応センター

Tel:+66-2617-2444内線2020または2047,E-mail:onestop@phyathai.com

 


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