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食事―脂肪の事実

 食事―脂肪の事実


ダイエットというと,必ず脂肪が大敵と考えられてきました。一般的に脂肪は健康に悪いととらえられていますが,専門家によれば,脂肪は実は毎日の食事に欠かせない要素なのです。脂肪の中には健康に害になるものもありますが,健康に効能をもたらす良い脂肪もあります。脂肪は体にエネルギーを与え体温を保つだけでなく,身体の各器官を守り,脂溶性ビタミンの吸収を高める働きがあります。また,脂肪によって料理の風味や口当たりも良くなります。脂肪をよく理解して,良い脂肪を選び,悪い脂肪を控えましょう。

 


良い脂肪


一価不飽和脂肪酸:健康に効能のある良い脂肪で,LDL(悪玉)コレステロール値を下げて心臓疾患を予防すると考えられています。多くは植物性で,室温程度の温度で液状になります。

一価不飽和脂肪酸が豊富な食品:

 

植物油(オリーブ油,キャノーラ油,ピーナッツ油,ひまわり油,ごま油)
ナッツ類(アーモンド,カシューナッツ,ピーナッツ,マカダミアナッツ,ヘーゼルナッツ)
ピーナッツバター
アボカド
 
 
多価不飽和脂肪酸:コレステロール値を下げて心臓疾患のリスクを低下させます。そのうちオメガ3脂肪酸は脂肪の多い魚,オメガ6脂肪酸は植物油に多く含まれます。
 
1. オメガ3脂肪酸:鮭,サバ,イワシ,ニシン,マス,ソフトタイプマーガリン,亜麻仁(フラックスシード),クルミ
2. オメガ6脂肪酸:紅花油,ひまわり油,コーン油,ごま,クルミ,豆腐,大豆
 
 

悪い脂肪

 
飽和脂肪酸:LDL(悪玉)コレステロール値を上げ,健康リスクを高める「悪い脂肪」と考えられています。室温では固形の状態で,多くは動物性です。このような脂肪の摂取を控えて,代わりに良い脂肪を摂るようにしましょう。次のような食品には飽和脂肪酸が多く含まれています。
 
牛肉,豚肉,ラム肉の脂身
鶏やアヒルなどの皮
脂肪分の多い乳製品(牛乳,バター,チーズ,アイスクリーム,クリーム等)
トロピカルオイル(パーム油,ココナッツ油,ココアバター等)
ラード
 
トランス脂肪酸:LDL(悪玉)コレステロール値を上げ,HDL(善玉)コレステロール値を下げるため,心臓疾患や脳卒中のリスクを高めます。このような「悪い脂肪」は控えましょう。一般的に食品ラベルには「半硬化油」や「硬化油」と表示されています。次のような食品にはトランス脂肪酸が多く含まれています。
 
 
揚げ物(フライドポテト,フライドチキン,チキンナゲット,ドーナツ等のファストフード)
焼いた食品(市販の洋菓子,クッキー,ドーナツ,ケーキ,ピザ等)
ハードタイプマーガリン
スナック菓子(電子レンジ調理用ポップコーン,クラッカー,ポテトチップス等)
植物性ショートニング
 



パヤタイ2病院健康促進センターまでお問い合わせください。パヤタイ2病院国際対応センターTel:+66-2617-2444内線2020または2047,E-mail:onestop@phyathai.com


 

 



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