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生体吸収性ステント:その仕組み

心臓疾患は死亡原因の上位にあり,現在最も一般的に行われている治療法のひとつに経皮的冠動脈形成術(PCI)があります

 

経皮的冠動脈形成術は,冠動脈疾患(CAD)によって狭くなった冠動脈を開いて,外科的に開胸手術を行うことなく心臓の組織への血液の流れを修復する手術で,ステント(網目状の小さな金属製の筒)を使用して動脈を広げ再び動脈が狭くなること(再狭窄)を防ぎます。ステントには,ベアメタルステントと薬剤溶出性ステントの2種類があります。

 

 

ベアメタルステント:

薬剤が塗布されておらず,血管形成術後に血管を広げておく足場のような役割を果たします。動脈の治癒が進むにつれてステントの周囲に組織が形成され,ステントを一定箇所に支えます。

 

薬剤溶出性ステント:

ベアメタルステントと違い薬剤が塗布されており,それがゆっくりと溶け出して血管内膜の瘢痕組織の増殖を防ぎます。これによって動脈を滑らかに開通状態に保ち,十分な血流を維持します。

 

 

経皮的冠動脈形成術は比較的一般的な手術方法ですが,高度な技術と複雑な機器の使用を必要とします。技術的な不備によって突然の冠動脈閉塞(心筋梗塞を伴う場合もあります)といった重大な合併症が生じると,緊急のバイパス手術が必要となるだけでなく,死に至る可能性もあります。また,薬剤溶出性ステントによる血栓症のリスク増大が世界的な問題となっています。

 

 

上記を解決するため新たに導入された技術が「生体吸収性ステント」です。生体吸収性ステントは,吸収性縫合糸等の医療用品と同じ素材で作られており,従来の動脈内にそのまま残るものと違い,徐々に吸収されて2年ほどで体内からなくなります。そのため,ステントによる血栓症や再狭窄を引き起こす炎症のリスクが低くなります。このような合併症が生じることはまれですが,万が一起こると命にかかわります。生体吸収性ステントはこのようなリスクを軽減する新技術で,他の治療法への活用も進んでいます。

 

 

パヤタイ2病院小児センター[心臓センター?]までお問い合わせください。

パヤタイ2病院国際対応センター

Tel:+66-2617-2444内線2020または2047,E-mail:onestop@phyathai.com

 

 



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