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メラノーマ:悪性黒色腫

 あまり一般的ではないものの,非常に悪性な皮膚がんのひとつ

メラノーマは皮膚の色素を作る細胞(メラサイト)で形成される皮膚がんのひとつです。
原因は,ほくろの悪性化,日光の影響,既往歴等があります。
ほくろや色素斑の形や色が変化している場合は,メラノーマの可能性があります。
 
 
メラノーマは最も危険な皮膚がんです。初期段階であれば通常は治癒が可能ですが,他の部位に転移している場合は治療が難しく死に至ることもあります。女性の場合は脚,男性は胸部や背中にできやすいと言われています。
 
 
メラノーマの主要原因のひとつが紫外線で,自然光だけでなくサンベッドや太陽灯も含まれます。他にも,次のようなことがメラノーマ形成リスクを高める要因となります。
 
 
1. ほくろ:ほくろが多いほど,メラノーマが形成されるリスクは高くなります。
2. 肌のタイプ:肌が白く,そばかすのできやすい赤毛やブロンドの人は日光への抵抗力が低くなります。
3. 免疫力の低下
4. 家族歴:メラノーマ患者の約10%が家族にもメラノーマ患者がいると報告されています
 
 

症状

ほくろが大きくなった,ほくろの形や色が変わった,ほくろにかゆみや痛みがある,ほくろが炎症を起こしているといった症状のある場合は,医師の診断を受けてください。けがではなく爪の下が黒くなり広がっている場合もメラノーマの可能性があります。
 
 

診断

皮膚検査:色,大きさ,形等の視診や触診で異常が見られるほくろや色素斑を検査します。
生体検査:異常が見られる組織を採取して,顕微鏡による病理組織検査でがん細胞の有無を確認する場合もあります。
 
 

治療法

手術による切除:初期段階の場合や孤立性転移メラノーマは患部を切除します。
化学療法:がん細胞を死滅させる薬剤を静脈注射または経口で一定サイクル投与します。1サイクルの終了後は体力を回復させるため間隔をおきます。
免疫療法:薬剤を投与して,患者さん自身の免疫の機能を助け,より効果的にがん細胞を認識し破壊できるようにします。
標的療法:BRAF遺伝子の変化を原因とするメラノーマの場合,この遺伝子からメラノーマ細胞へ急速な成長と分裂を促す信号が送られます。標的療法では,メラノーマ細胞においてこのような信号をブロックする阻害剤を使用します。
 
 
パヤタイ2病院皮膚科センターまでお問い合わせください。
パヤタイ2病院国際対応センター
Tel:+66-2617-2444内線2020または2047,E-mail:onestop@phyathai.com
 

 



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