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子宮全摘出手術は帝王切開に続いて婦人科の手術で最も多く行われている手術です。ほとんどの場合(90%),手術の理由はがんではなく,子宮筋腫によることが多く,他には子宮内膜症,子宮脱,子宮内膜増殖症,子宮内膜ポリープ,子宮頸部上皮内腫瘍,婦人科がん等があります。
1. 膣式子宮全摘出術
2. 腹腔鏡下子宮全摘出術
3. ミニラパ(小切開)子宮全摘出術
4. 腹式子宮全摘出術
これまでの臨床実績により,膣式子宮全摘出術は安全性,傷跡,回復期間,入院期間,コストの点で腹腔鏡下子宮全摘出術より優れた効果を挙げていることが実証されています。
腹腔鏡下子宮全摘出術は,腹式子宮全摘出術と比較して回復期間や入院期間が短く,手術部位の感染リスクも低い一方で,膣式子宮全摘出術と比べると手術時間が長く,尿管や膀胱の損傷による合併症が起こる可能性が高くなります。膣から子宮を摘出する膣式子宮全摘出術は見た目にわかる傷跡を残さず,タイでは最も革新的な技術と考えられています。
膣式子宮全摘出術は,1813年にドイツ人医師のランゲンベック氏が初めて行ったもので,当初は子宮脱のみの治療に用いられていましたが,その後,子宮脱の症状がない場合も子宮の摘出が可能になりました。
米国産婦人科学会(ACOG)が2009年11月発行の専門誌「Obstet & Gynecol」に寄稿した記事によると,がん患者以外からの子宮摘出については安全かつ低コストな膣式子宮全摘出術が最も望ましいとの見解が示されています。膣式子宮全摘出術は,腹腔鏡下子宮全摘出術や腹式子宮全摘出術と比較して合併症のリスクが低い,回復時間が短いといった利点があります。
メタ分析の観点から治療効果を体系的に検討するコクラン共同計画が実施したランダム比較試験でも,膣式子宮全摘出術は腹腔鏡下子宮全摘出術や腹式子宮全摘出術と比較してすべての面で優れており,がん患者以外の治療に最も適していると結論付けられています。
最近でも,世界有数の医療関係機関が膣式子宮全摘出術について,痛み,手術跡,合併症リスク,入院期間,回復期間がいずれも最小限に抑えられており,他の術式よりも優れているとの見解を示しています。
手術の技術や器具の進歩によって,膣式子宮全摘出術は子宮脱だけでなく,子宮筋腫,子宮内膜症,子宮内膜増殖症,子宮頸部上皮内腫瘍,子宮不正出血等の治療にも用いられるようになっただけでなく,性交経験や妊娠経験のない女性,帝王切開で出産した女性も対象となります。ただし,医師の技術や経験,知識が適応性に大きく影響します。
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